かれこれ10年以上もの間、ヨガでお世話になっているインドの団体の縁でプジャという伝統行事を学び、練習を続けていました。
そして、先日に試験を受けて合格したので、一人立ちして行うことへの許可を得ました。
それは、指導者による講義の後、本来ならば1年ほど練習を続けることでできるようになるのですが、
ちょうどコロナ禍が始まった時期に重なったので、丸2年かかりました。
事が進まない中で基礎練習を1年半ほど続けていました。
2月の半ばに一人立ちを目指すための2度目の講義を受けて、3か月練習を続けたうえで試験があったのですが、どんな試験が待っているのか、拙い英語で対応できるのか、なにより私生活でも変化が目まぐるしい時期だったので、出口の見えない険しい時間を過ごしていました。
今回、わたしが学んだのは、生きるため、そしてより良い生き方のための知恵を授けてくれた代々の先達(師匠たち)に感謝をする儀式です。
毎年のように来日して、色々なことを教えてくださったヨガの恩師が、5年ほど前にプジャについて語られていたことがきっかけで、憧れを抱いて学び始めました。
「その場に参加する人々が、何か良いことのために信念をもって集まること。」
この言葉を何度も思い出しながら、学ぶ機会を待っていたのでした。
近年、自己啓発やマインドセットに関わる書籍には、
「感謝の気持ちを持つことが大切」
などというフレーズがよく出てきますね。
大切なことだと思います。
だけど、それが簡単ではない人も多いと思います。
わたし自身も、長い練習の間に、
「・・・何でわたし、こんなことしてるんだろう?」
「感謝って、何に対してどう感謝するものなんだろう?」
「・・・今日も練習しなきゃ、しんどいな・・・」
そしてなにより、
「同時期に学んでいた他の人々は高いモチベーションで続けているだろうに、自分は情けないなぁ。」
「こんなわたしがプジャを行う資格なんてあるのかな?」
と、葛藤することがよくありました。
そして、2度目の講義から3か月後という予告はあったものの、前日に日程を知らされるかたちで受けた試験。
試験に落ちたらどうなるのかわからなかったので、
「これが最後の練習になるかもしれない。」
という気持ちで、試験前に練習をしました。
語学力不足で2、3問ほどは回答に自信が持てない項目もありましたが、最善を尽くして試験を終えました。
そして翌日、試験結果が届いていたのですが、合格していました。
試験結果を知らせる文章の最後のほうには、
「これからも練習を続けることを強く推奨します。」
という暖かい言葉が添えられていました。
その後も練習を続けているのですが、それまで繰り返してきた葛藤や、先の見えない状況を恐れて萎縮することが全て消えて、自然と湧き起こる感謝の気持ちやそれに伴うバイブレーションを感じながら行っています。
わたし自身には特別な力もないし、特別なことをしているわけでもないけれど、
ただ、いま・ここにあるがままにいながらプジャを行うことで良いバイブレーションを広げていけたらと思っています。
プジャには花や果物を使うのですが、プジャを終えたあとにはお下がりとして利用されます。
今後、絵のモチーフにすることもあるかと思います。
ー希望を広げていこうー
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