わたしがデッサンやスケッチをするときに主に使うのは鉛筆です。
常に30本位は削った状態で手元に置いて作業をします。
鉛筆は芯の硬さなどの基準としては、20種類近い規格があります。
ひと昔前までは9H~6Bまでの17種類があったそうですが、近年では10H~10Bと少し増えたようです。
HはHard、BはBlackの略で、頭の数字が大きくなればなるほどHは芯が硬くなり、濃淡は薄くなります。
そしてBは芯が柔らかくなり、濃淡が濃くなります。
わたしは4H~6Bまでを常に揃えています。
個人的に描画用としてはその範囲で十分だと感じているからです。
6H~10H、7B~10Bのものは、よほど大きな画材店や文具店でもなければ取り扱いがないようです。
一般的な筆記(勉強や事務)にはHBやBが使われることが多いでしょうし、子どもが ”書き方鉛筆”として最初に手にするのは、いまでも6Bなどの柔らかくて濃い鉛筆ではないでしょうか。
わたしが初めてデッサンを学んだのは13歳の頃でしたが、そのときに再び6B鉛筆を手にしたことをいまでも憶えています。
それは、小学1年生の頃に ”書き方鉛筆”として与えられた6B鉛筆の残りでした。
鉛筆を描画用として使う際は、その削り方も筆記用とは異なります。
筆記用でよく用いられる、鉛筆削り器で削ったものでも描画はできますが、ナイフで削った方が使い勝手が良くて、個人の好みに近い道具となります。
以下の画像は、わたし好みの削り方です。
まるで面相筆のように細かい書き込みもできますし、エッジを画面に沿わせて大きく描き込むこともできます。
そして、描画用には芯の長さと木の円錐の部分のバランスが重要です。
一本一本の持ちのよさも大切です。
数本用意して手元に置いてはいますが、別の鉛筆に持ち帰る工程は極力少ないほうが捗ります。
わたしが続けているこの削り方で描いていると、再び削る必要がある状態になるまでのスパンが長くなるので、個人的にはベストな方法だと思っています。
こうして制作を続けていく中で、自身に合ったやり方を見つけていくことも、描くうえでの楽しみのひとつと言えるのではないでしょうか。
昔は鉛筆の扱い方も大雑把なものでした。
大きめのペン立てや海苔の空き缶などに、太さや硬さを分けることなく立てていたのです。
昔は、ごちゃまぜの鉛筆の中から好みの太さや濃さのものを探すひと手間も、さほど苦にはならなかったのですが、近年はそういった手間は省きたいと思うようになり、いまは仕切り付きのケースに立てています。
いまは100円ショップでも、ちょうどいいものが手に入ります。
マスキングテープなどで種類を表記すれば、更にわかりやすくなります。
クラフト紙と花柄プリントの折り紙を使って、少し遊び心をプラスしてみました。
こういった工夫が、ときにモチベーションアップに繋がることもあります。
これからも創意工夫をしながら、制作を続けて行きます。
日本筆記具工業会『鉛筆お役立ち情報』のページ
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